[第1章:広告運用の基礎を知ろう 04] 広告運用で目指すべきゴールを考えよう!
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こんにちは!
今回は、広告運用を始める上でとても大切な「目指すべきゴールの設定」についてお話しします。
ゴールを明確にすることで、広告の方向性がブレず、成果を最大化することができます。
この記事では、初心者でも分かりやすいように、具体例を交えながらゴールの考え方を解説します。
次回の記事にもつながる内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
1. なぜゴール設定が重要なの?
ゴールがないまま広告運用を始めると、次のような問題が起こりがちです。
- 広告が成功しているのか失敗しているのか分からない
- どの指標(データ)を改善すべきかが見えない
- 広告費が無駄になる可能性がある
広告運用のゴールは、運用全体の羅針盤のような役割を果たします。
具体的な目標を持つことで、データを基に改善を繰り返しやすくなります。
2. 広告運用で設定する主なゴール
広告の目的は大きく分けて以下の3つに分類できます。
① 売上アップ(コンバージョン)を目指す
商品やサービスを購入してもらうことを目指すゴールです。
例えば:
- ECサイトで商品を購入してもらう
- 資料請求フォームから問い合わせを増やす
- アプリのダウンロード数を増やす
この場合、コンバージョン率(CVR)や獲得単価(CPA)といった指標が重要になります。
② 認知度アップを目指す
ブランドやサービスの存在を多くの人に知ってもらうことが目的です。
例えば:
- 新商品を多くの人に知ってもらいたい
- イベントやキャンペーンを告知したい
この場合、広告の表示回数(インプレッション)やリーチ数が目標指標になります。
③ サイトへの訪問数を増やす
Webサイトへの訪問者数(トラフィック)を増やし、将来的な顧客化を目指すゴールです。
例えば:
- サイト内のブログ記事を多くの人に読んでもらいたい
- 店舗の所在地やサービス内容を見てもらいたい
この場合、クリック率(CTR)やセッション数が重要になります。
3. ゴール設定のポイント
1. 具体的で測定可能なゴールを設定する
目標は「具体的で、数値として測れる」ものにしましょう。
- NG例:「売上を増やしたい」
- OK例:「1カ月で商品購入数を20件増やす」
2. ゴールに合った広告タイプを選ぶ
ゴールによって適した広告の種類が変わります。
- 売上アップを目指す場合:Google広告(検索広告)、リターゲティング広告
- 認知度アップを目指す場合:YouTube広告、Facebook広告(リーチ目標)
- 訪問数を増やす場合:ディスプレイ広告、LINE広告
3. 成果を測る指標を明確にする
ゴール達成度を測るための指標を決めておきます。
主な指標
- CVR(コンバージョン率):目標行動を取った人の割合
- CTR(クリック率):広告をクリックした人の割合
- CPA(獲得単価):1件のコンバージョンにかかった広告費
4. 実務で役立つゴール設定の例
ケース | ゴール | 広告タイプ | 測定指標 |
---|---|---|---|
地域イベントの告知 | イベントの参加人数を増やす | Facebook広告(地域ターゲティング) Instagram広告 |
リーチ数 イベント登録数 |
アパレル商品のオンライン販売 | 1カ月で購入数を50件増やす | Google検索広告 リターゲティング広告 |
CVR CPA |
新商品の認知度アップ | 新商品を1万人に認知させる | YouTube広告(バンパー広告) ディスプレイ広告 |
リーチ数 インプレッション数 |
ウェブサイトのトラフィック増加 | サイト訪問者を月間10,000人に増やす | Googleディスプレイ広告 Twitter広告 |
CTR CPC |
SNSフォロワーの増加 | Instagramフォロワーを3カ月で1,000人増やす | Instagram広告(ストーリーズ広告) Facebook広告 |
フォロワー数 エンゲージメント率 |
アプリのインストール促進 | アプリダウンロード数を月間1,000件増やす | Apple Search Ads Googleアプリキャンペーン |
インストール数 CPA |
店舗への来店促進 | 平日昼間の来店数を1カ月で20%増やす | Googleローカル広告 Instagram広告(地域ターゲティング) |
CTR 来店クーポン使用数 |
動画コンテンツの視聴促進 | 動画の再生回数を10,000回達成 | YouTube広告(スキップ可能広告) Facebook動画広告 |
再生回数 視聴完了率 |
問い合わせ数増加 | 月間問い合わせ数を50件に増やす | Google検索広告 Yahoo!検索広告 |
CVR CPA |
リード獲得 | 1カ月で50件の資料請求を獲得 | Facebookリード広告 LinkedIn広告 |
リード数 CPA |
ブランドイメージの向上 | ブランド好感度調査でスコアを20%向上 | Instagram広告(ストーリーズ広告) Twitter広告 |
エンゲージメント率 リーチ数 |
オンラインセミナーの集客 | セミナー参加登録数を100件にする | Facebook広告(イベントターゲティング) Google広告 |
登録数 CPA |
Eコマースの売上拡大 | 月間売上を20%アップ | Google検索広告 ショッピング広告 |
ROAS CVR |
サブスクサービスの契約促進 | 月間契約数を100件増やす | Facebook広告(リターゲティング) Instagram広告 |
契約数 CPA |
求人広告の応募促進 | 応募者を1カ月で30人増やす | Indeed広告 LinkedIn広告 |
応募数 CTR |
美容院の新規顧客獲得 | 新規予約数を1カ月で50件に増やす | Google検索広告(ローカルターゲティング) Instagram広告 |
CVR 新規予約数 |
5. まとめ
広告運用でゴールを設定することは、成果を出すための第一歩です。
明確なゴールがあれば、広告運用の方針が定まり、改善もスムーズに行えます。
ポイントまとめ
- ゴールは「具体的で測定可能」なものにする
- ゴールに応じた広告タイプや指標を選ぶ
- 定期的にデータを確認し、目標達成に向けて改善を繰り返す
次回は、「成果型広告と認知型広告の違いを理解しよう」というテーマで、ゴールに応じた広告タイプの選び方を詳しく解説します。
どちらが自分の目的に合うのかを考えるヒントが満載ですので、ぜひお楽しみに!